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日経リサーチアンケート子どもの携帯利用どこまで知っている? 保護者1500アンケート
子どもの携帯電話利用に関する議論が激しくなっている。与野党が法規制による携帯サイトのフィルタリング義務付けを検討したり、政府の教育再生懇談会では小中学生には携帯電話を持たせないことが議題に挙げられている。そもそも子どもの携帯利用の実態を親はどう見ているのだろうか。日経リサーチ(東京・千代田)の協力を得てアンケート調査を実施した。 アンケート調査は日経リサーチのインターネット調査モニター「アクセスパネル」に登録した全国の18歳未満の子どものいる男女4571人を対象に5月15日から同19日まで行い、うち小学生以上高校生以下の子どもに携帯電話を持たせている1533人の保護者に携帯電話の利用について詳しく聞いた。 ■使用目的 携帯電話を子どもに持たせている理由(複数回答)を聞いたところ、「家族間の連絡用」と答えた人が全体の61.1%と最も多かった。次いで、「塾や習い事の際の連絡用」が43.1%で、これも実質的な用途としては家族との連絡用になるだろう。
「子どもがほしがった」を理由にしたのは、全体の39.3%だった。小学校から中、高校生と年代が上がるほどこの回答の比率は増えている。小学生1−3年の男児は11.1%だが、高校生女子になると54.0%まで上昇している。また同様に「周りの子どもがみな持っているから」の比率も年齢が上がるほど上昇している。年齢が上がるほど、親が持たせたいというよりも、子ども自身が持ちたいという傾向がはっきりしてくる。反対に、「防犯のため」という理由は小学生の低学年ほど比率が高く、高校生男子では14.2%まで低下する。 自由記述による回答では「高校生になったから」というものが目立った。高校生が携帯電話を持つ境界線になっているようだ。 ■料金 携帯電話の利用料金は、1000円から3000円未満が全体の31.8%で最も多かった。ついで3000円から5000円が27.9%、5000円から 7000円が19.7%と続いた。年齢が上がるほど、利用料金が上がる傾向があり、高校生の場合は男女とも15%前後が7000円から9000円となっている。
パケット定額方式の利用については、全体の59.6%が契約している。年齢が上がるほど、この割合は上昇し、高校生では約8割がパケット定額を利用している。
■メールとネット 携帯電話のメール機能については、95%と大多数の保護者が利用していると答えた。小学生の1−3年生でも4分の3はメールの操作ができるようだ。ただし、小学生の場合は「家族との連絡用」に使っているという回答が主だ。一方中学生以上になると一気に「友達とのやり取りのための利用」という回答が増えている。その他の回答では、遠方にいる祖父母と子どもの連絡手段としてメールを使っているというケースも比較的多かった。 子どもがネット機能でどのようなサイトを見ているかという質問では「ヤフー」が19.4%、YouTubeが11.8%という結果になった。10−20代に人気の「モバゲータウン」は12.7%という回答だった。もっとも「わからない」と答えた親が全体の52.9%と半数以上を占めており、あまり把握はしていないようだ。自由記述による回答では、ポケットモンスターのサイトや着うたや着メロサイトなどが挙がっていた。 ■約束事 携帯電話端末は親が目的を持って子どもに渡している面も多い。口頭で使い方を約束しているとしたのは全体の77.7%だった。紙の文書にまでしているのは1.8%と少数にとどまっている。
約束事の内容については、「有料サイトを無断で利用しない」が全体の55.3%、「月額のあらかじめ決めた利用料をオーバーしない」としたのが52.4%と料金に関するものが多かった。特に中高生と年齢が上がるほど、比率が高くなる。 一方で、「家族など決めた番号以外と電話しない」は小学生で突出して割合が高かった。友達同士での電話というよりは、家族間の連絡用という位置づけなのだろう。 中学生までは「インターネット自体を利用しない」という比率も高いが、高校生になると一気に下がっている。高校生のパケット定額の利用率が高くなっている結果になっていたが、高校生になると一気に携帯サイトの利用が広がるという構図が見えてくる。 その他の回答では、中学生以下では特に「リビングで使用すること」のような回答が比較的多かった。子どもが自分の部屋にこもって使うことの危険性を感じている保護者が多いようだ。高校生以上では、利用料金が約束以上になった場合にお小遣いから支払うという約束もあった。
■フィルタリング 閲覧できるサイトのフィルタリングについては「設定している」と答えた人が38.6%だった。フィルタリングについて「わからない」と答えた人も14.5%と1割以上にのぼり、あまり保護者には浸透していない可能性がある。
フィルタリングを設定していると答えた人にその理由を聞いたところ、「有害サイトに触れさせたくない」が84.3%と最も多かった。「勝手に使うと料金が高くなるから」という回答も56.7%と多く、料金抑制も大きな理由になっているようだ。自由記述による回答では、「学校からの指導」という理由も多かった。
またフィルタリング機能の感想については「安心している」と「やや安心している」の合計が8割を超え、保護者に取ってはメリットのある機能のようだ。 一方でフィルタリングを設定していない人にその理由を聞いたところ「フィルタリング機能がなくても問題がないと思うから」というのが64.2%と最も多かった。神経質になる必要はないと考えている人も多いようだ。ただし、設定の仕方がわからない人や存在を知らなくて設定してない人も1割いた。 携帯フィルタリングは現在、各携帯電話会社が保護者の同意がない限り未成年の利用者に一律で適用するよう準備を進めている。しかし、フィルタリングを巡っては、一方で法制化などによりさらに強化すべきという議論があり、逆にコンテンツ・サービス業界は健全なサイトを制限対象からはずすためサイトの審査や認証を行う第三者機関を設立するなど、さまざまな動きが起きている。 こうしたなか、携帯電話会社が未成年の携帯利用者へのフィルタリングを原則として一律で適用する予定であることをどのくらいの保護者が認識しているか聞いたところ、「知っている」と答えた人は51.8%と約半分だった。 保護者の立場からみてどのようなフィルタリング方法を望むかについては、「利用できるサイトやフィルタリングの方式を保護者が複数のメニューから選べるようにする」という回答が37.4%でもっとも多かった。ただ、現状の方式の一律適用でいいという人も3割にのぼっており、フィルタリングに対する親の姿勢は分かれている。
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