更新:6月10日 10:45PC&デジタルカメラ:最新ニュース
A4印刷でかばんに入るプリンターが登場 ブラザー「PJ-560」
プレゼンテーションの資料や地図、見積書や報告書など、外出先でも「紙」が必要な機会はある。特にスピードが求められる商談や打ち合わせが多い人は、どこでも印刷できる手軽な機器があれば大いに助かるだろう。(芹澤正芳) ■重さわずか395グラムで、奥行き55ミリ 「モバイルプリンター」というジャンルに属する製品は、かなり昔から存在した。しかし、ビジネスの現場で求められるA4用紙対応のモバイルプリンターは、ノートパソコン並みのサイズがほとんどで、重量も2キログラム前後。ビジネスかばんにサッと入れて持ち運ぶにはかなり厳しい製品ばかりだった。
そうしたなか、ブラザー工業はA4対応プリンターとしては世界最小・最軽量となる「PJ-560」を5月に発売した。バッテリーを除く重量は携帯電話2つ分程度の395グラム。大きさも幅255×ミリ高さ30ミリ×奥行き55ミリとコンパクトで、かばんにも簡単に収納できるサイズだ。 PJ-560は、インクカートリッジを装着したヘッドを左右に動かすスペースが必要なインクジェット方式ではなく、加熱したヘッドを専用の感熱紙に当てて印字する「ダイレクトサーマル方式」を採用することで、大幅な小型化に成功した。実勢価格は7万円前後とかなり高めではあるが、持ち運びが苦にならないプリンターがぜひ必要という人には朗報ではないだろうか。 電源はACアダプターのほか、専用のニッケル水素バッテリーが1本付属する。専用バッテリーを満充電した状態で、約70枚の印刷が可能だ。インターフェースはUSBのほか、IrDA、Bluetoothの通信機能を備えており、ワイヤレスプリンターとしても使える。 ■テキストなら印刷品質は十分
パソコンから印刷するには、まずUSBケーブルでパソコンと接続しデバイスドライバーをインストールする。付属するデバイスドライバーは「Windows Vista(ビスタ)」に対応していないため、ビスタで使う場合はあらかじめブラザー工業のウェブサイトから最新ドライバーをダウンロードしておくといいだろう。 印刷するには、専用のA4感熱紙が必要だ。価格はA4サイズ100枚入りの「PA-C-412」で約1500円。感熱紙には裏と表がある。白い面が印字面で、裏表を間違えると何も印字されない。印刷の手順は、まずパソコンで印刷を実行すると、プリンター側のデータ受信ランプが光る。ここで専用紙を挿入口に挿し込むと、自動的に印刷がスタートするという流れだ。 1枚印刷し終わるまでに約30秒ほどかかる。解像度は300dpiで、テキストや枠線の印刷はまったく問題ないが、画像やグラデーションの仕上がりはやや不満が残る。同じく感熱紙を使用する家庭用ファクスと同程度の品質と考えればいいだろう。 世界最小・最軽量というだけあって、機能も最小限に絞り込んでいる。画質も一般的なプリンターに比べれば低い。しかし、プレゼンテーションの資料を紙でほしいといわれたときや、地図をお客さんに渡したいとき、納品書や見積書をその場で作成したいときにサッと取り出して、印刷を完了できるのは頼もしい限り。「モバイルプリンティング」の実用に道を開く製品の登場といえるだろう。
[2009年6月10日] ● 関連リンク● 記事一覧
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