更新:1月7日 09:40PC&デジタルカメラ:最新ニュース
ジョブズ氏不在のアップル基調講演 噂の「iPhone nano」もなく・・・
アップルの展示会「Macworld Conference Expo」が5日(米国時間)、米サンフランシスコで開幕した。6日朝の基調講演には、これまで長年プレゼンテーションを担当していたスティーブ・ジョブズCEOに代わり、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当のシニアバイスプレジデントであるフィリップ・シラー氏が登壇した。(石川温) アップルは昨年12月、今回でMacworld Expoの出展を最後にすると発表。さらに、カリスマ的な人気を誇るスティーブ・ジョブズCEOがプレゼンをしないということで、今回の基調講演は別の意味での注目を集めていた。アップルは3つのトピックを用意していた。
■「iLife」「iWork」の進化 まずひとつが、アプリケーションの進化だ。娯楽系総合ソフト「iLife」とビジネスソフト「iWork」のバージョンアップ版を発表した。 「iLife'09」は、写真管理ソフト「iPhoto」の大幅な機能強化を図っている。写真の被写体の顔を自動的に認識して、同一人物を識別することができる。被写体の顔写真に名前をつけることで、フォルダ内にある同一人物の写真を抽出できるようになった。 また、位置情報とも連携し、GPS搭載のデジカメやiPhoneなどで撮った写真であれば、撮影した場所ごとに写真を管理できる。Googleマップ上にピンを表示し、ピンをクリックすれば、そこで撮影した写真をサムネイル表示する。 他にも動画編集ソフトを強化したほか、楽器演奏ソフトでは初心者向けにギターとピアノの弾き方を習える機能を追加した。 「iWork'09」ではプレゼンテーションソフトにおいて、エフェクトの種類が増えた。文書作成ソフトではフルスクリーン表示が可能となるなど、細かい改善が加えられている。 日本では「iWork'09」を7日から8800円で、「iLife'09」を1月中に8800円で発売する。 また、シラー氏はベータ版ではあるが、オンライン上で複数のユーザーが共同で文書を閲覧したりコメントをつけたりできる「iwork.com」のデモを行った。
■「世界で最も薄くて軽い17インチノートブック」 2つめのトピックは17インチの「MacBook Pro」だ。 昨年、発売されたMacBookと同様にユニボディー構造を採用し、重さは2.49キログラムとなっている。アップルは「世界で最も薄くて軽い17インチノートブック」と説明している。 今回のMacBook Proではバッテリーや構造を大幅に見直したことで駆動時間を8時間に伸ばし、さらに1000回までの充電が可能になったという。ただし、プロダクトデザイン担当のDan Riccio氏によれば「省スペース化を狙ったために、ユーザー自身でバッテリー交換はできない」という。
■音楽配信の価格を3パターンに 最後となったのがiTunes関連。アメリカでアップルによる音楽配信サービスが開始され6年が経過するが、価格は1曲99セントで固定化されていた。それを4月からは69セント、99セント、1ドル29セントの3段階に広げることが明らかにされた。 さらにシラー氏は「本日から800万曲がDRM(デジタル著作権)フリーになる」と発表。今四半期の終わりにはDRMフリーを1000万曲まで増やすとともに、ユーザーが所有する曲もDRMフリーにできるようになる。 また、これまでiPhone 3Gで楽曲を購入するには無線LAN経由でなければならなかったが、同日から3Gネットワーク経由でも購入できるようになった。 最後に、基調講演では恒例のミニライブを開催。トニー・ベネットが歌い上げて幕を閉じた。 ■熱狂的ファンの姿も減少 今回はスティーブ・ジョブズCEOが登壇しないことが発表されていたためか、徹夜で開場を待つ熱狂的なファンの姿も昨年に比べて大幅に減っていたようだ。大役を与えられたフィリップ・シラー氏はそつなくプレゼンをこなしていたが、ジョブズ氏と比べると、やはりカリスマ性は感じられなかった。 アメリカではジョブズ氏の重病説がささやかれ、Macworld Expo直前になって、ジョブズ氏自身が「ホルモンバランスに支障をきたしていたが、いまは回復に向かっている」という書簡を発表するといういきさつもあった。 製品関連では「iPhone nano」という小型版iPhoneや「Mac mini」の新モデルが発表されるのではないかとネットで噂されていた。しかし、発表は17インチのMacBook Proのみとやや寂しい内容となってしまった。 [2009年1月7日] ● 関連記事● 記事一覧
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