更新:7月10日 10:00PC&デジタルカメラ:最新ニュース
コンパクトだが数字キーなしは残念・「アドエス」レビュー(前編)
ウィルコムが7月19日に発売する「アドバンスドW-ZERO3[es]」(アドエス)。「W-ZERO3」(05年12月発売)、「W-ZERO3[es]」(エス、06年7月発売)に続くウィルコムの3モデル目となるスマートフォンは、エスをベースにより携帯電話らしいフォルムと使い勝手を目指したという。アドエスの製品レビュー前編では、ハードウエアを中心にチェックする。 0〜9までのキーがないので各種記号の入力に注意 筐体はさすがにコンパクトで、エスに比べても携帯電話らしさがさらに増している。幅50ミリ、最薄部17.9ミリというサイズは、ストレートスタイルの携帯電話よりもちょっとだけ厚みがあるという程度で、手のひらにちょうどいいサイズだ。 重さは157グラム。周囲にいた何人かの携帯電話ユーザーに持ってもらったところ、見た目の大きさから想像した重さよりも、若干重めに感じるようだ。実際には携帯電話の上位モデルに比べ20〜30グラム重い程度であり、慣れさえすればそうした違和感はなくなるだろう。 スライド式のキーボードは、キートップの中央部分がドーム状にふくらんでいるタイプ。テンキー部分も同じ作りだ。強く押し込む必要はなく、ふくらんだ部分をプチプチと押し込んでいくだけで入力は行える。キートップはそれなりに大きいので、キーを押し間違うようなミスは少ない。入力時のスタイルは、両手で抱えるようにして持ち、親指でプチプチと押していくおなじみのものを継承する。 問題は「キーの数」だ。アドエスのキーボードでは、エスやW-ZERO3のキーボードに搭載していた0〜9までの数字キーを削除している。0〜9までのキーがないということは、Shift(シフト)+0〜9に割り当てられていた各種記号も、今までとは異なる方法で入力しなければならないことを意味する。 「この記号を入力するときにはシフトキーとこのキーを同時押し」「あの記号を入力するときはFn(ファンクション)キーとこのキーを同時押し」など、シフトキーとファンクションキーを常に意識して、文字の入力を行わなければならない。タッチタイプができるレベルまで達するには、相当の訓練が必要だと思われる。 ATOKによる予測変換機能が賢いので、パソコンでタイプするときのようにすべての文字をキーボードから入力する必要はないのだが、個人的には0〜9キーを省いたことに違和感を感じることが多かった。 筐体が小さくなったことで、より携帯電話らしくスタイリッシュになったことは事実だ。しかし一般に、筐体の小型化と操作性はバーター関係にある。アドエスもまたこの法則からは逃れられないようで、なかなかに悩ましい。 パッドを軽く押す感覚を理解すれば快適なスクロール
中央部に位置する円形のパッドが、十字キーとスクロールパッドの機能を合わせた「Xcrawl」(エクスクロール)。上下左右にクリックすることでカーソルの移動が行えるほか、表面をなぞって画面の上下スクロールが行える。コツをつかむまでは「操作がワンテンポ遅れる感じ」がちょっと気になるのだが、最初の「軽く押す感覚」を指が覚えると、快適に操作が行えるようになる。クルクルとエクスクロール部分を指でなぞるだけで、ずっとスクロールが行えるので、ウェブサイトなど縦に長い画面を閲覧する場合に有効だ。
3型ワイドの液晶ディスプレーは、シャープ製端末だけに表示が美しい。パネルは表面にツヤがあるグレアタイプで、画面全体に透き通るような透明感がある。解像度が高いわりにはサイズが小さいため、見かけ上の「緻密感」がより高くなる。高解像度のデジカメ画像を表示する場合でも、満足のいくレベルだろう。PDAや銀行のキャッシュディスペンサーなど、タッチパネル内蔵の液晶ディスプレーは、表面に薄い膜が1枚張ってあるように感じることが多い。しかしアドエスには、そういった印象がない。 選択肢が少ない電話帳検索 携帯電話として使ううえでちょっと気になったのが、電話帳検索の選択肢が低いこと。アドエスでは、画面上から「連絡先」をタップして検索窓を呼び出し、そこに文字を入力して電話したい相手を選択することしかできない。通常の携帯電話やPHSでは、読み方だけではなく、グループ設定やメールアドレスなどを使って電話番号を探し出すといった各種の検索機能を用意しているほか、短縮ダイヤル機能も充実している。アドエスの場合、こういった機能はフリーソフトなどを利用して自分で追加しなければならない。 インクリメントサーチ機能(入力した文字に合致する検索結果をリアルタイムに表示する機能)と、内蔵されているATOKによる予測変換機能を併用することで、最小限の文字入力で検索できるように工夫はされているのだが、自由度という意味ではまだ改善の余地がある。 次回は、ウィンドウズモバイル6によるスマートフォンとしての進化、そしてプリンストールされているソフトウエアの使い勝手などをリポートする。
主な仕様で初出時に「パケット通信(8×モードまで)」とあったのは、「4×モードまで」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。 [2007年7月10日/IT PLUS] ● 関連記事● 記事一覧
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