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更新:12月25日 11:15PC&デジタルカメラ:最新ニュース

ビジネスユーザーのためのVista講座(1)Aeroの半透明表示は役立つか?

 マイクロソフトは2007年1月31日、新OS「Windows Vista」を一般向けに発売する(法人向けは11月30日に発売済み)。現行の「Windows XP」から約6年ぶりの新OSで、見た目のデザインやセキュリティー対策機能など、多くの機能が刷新されている。今回の連載では、ビジネスの現場でXPからVistaへの移行を検討している利用者向けに、Vistaの長所や短所、業務面で役立つ機能を紹介したい。(阿久津良和)

●美しくも注意が必要なWindows Aero

 Vistaの主な変更点としてビジュアル面の変化を挙げる人が多い。特に「Aero Glass(エアロ・グラス)」と呼ばれる画面の半透明処理は見た目に派手で、未来を感じさせるデザインだ。だが、ビジネス面ではどうだろうか。マイクロソフトによると「XPのようにウィンドウ枠が原色の場合は無意識のうちに視線がフレームに動いてしまう。一方、枠部分を半透明化すると作業効率が数十パーセント向上した」と、目線の動きを計測した結果をもとに半透明化の効果を説明している。

「Luna」と呼ばれるブルー表示が特徴的だったWindows XPの画面

一方、「Aero Glass」と呼ばれる半透明表示が特徴のVista

 ここまで理路整然と述べられるとそんな気がしてくるものの、製品評価版をインストールした筆者の環境ではハードウエア性能の限界により、半透明処理はもちろん「Windows Aero(ウィンドウズ・エアロ)」が実現する大半の機能を無効にした「Windows Aeroベーシック」というデザインを用いている。

 そもそもWindows AeroとはVistaで採用された新描画システム全般を指し、CPUの代わりにグラフィックチップ(GPU)に描画機能を担わせることなどにより表示性能を向上させる仕組みだ。しかし、マイクロソフトがうたうシステム要件を満たさないビデオカードを搭載している場合、画面の半透明処理は利用できず、Windows Aeroベーシックを選択するしかない。既存のコンピュータをVistaへアップグレードする場合は注意が必要だ。

「Windows Aero」での表示。半透明化処理されたウィンドウが特徴

「Windows Vistaベーシック」の表示。透明化処理はなされない

「Windowsスタンダード」の表示。Windows 2000風のデザインだ

「Windowsクラシック」の表示

 Vistaでは「Windows Aero」「Windows Vistaベーシック」「Windowsスタンダード」「Windowsクラシック」と4種類のデザインが用意されている(上写真)。前者2つはAeroをフル活用するか基本的な機能のみ使用するかの差で、Windows Vistaの使用要件を完全に満たすコンピューターであればWindows Aero、最小要件ラインであればWindows Vistaベーシックとなる。Aeroの機能とパフォーマンスを活かすのであれば前者を選択すべきだが、半透明処理が気に入らないようであれば、「ウィンドウの色とデザイン」から同処理を無効にするとよい。

「ウィンドウの色とデザイン」の設定画面

 ちなみにスタンダード、クラシックの2つはWindows 2000風のデザインながらも、フォントや若干の配色が異なっている。XPでは2000風のデザインに切り替える「クラシックモード」を使うことで処理速度低下を回避できたが、Vistaでは描画システムが大きく様変わりしたため、スタンダードやクラシックに表示モードを切り替えても大幅なパフォーマンス向上は期待できない。

 ソフトの互換性にも注意が必要だ。描画システム変更の影響により、Vista対応でないソフトを使う場合は処理速度が落ちる場合がある。最新鋭のパソコンであれば、パフォーマンス低下はほとんど気にならないが、筆者のように旧型のパソコンにVistaを導入せざるを得ない場合は、デザインの選択や使用アプリケーションの機能抑制など様々な面に注意することをお勧めする。

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