更新:2008年8月8日 10:00PC&デジタルカメラ:連載・コラム
デジカメ新製品レビュー【デジカメレビュー】フルサイズ機のダークホース・ニコン「D700」に大満足
ニコンの「D700」は、ある意味、予想を裏切って登場したカメラだ。発表前まではフルサイズ機の話題といえば、この秋のリリースになるであろうキヤノン「EOS 5D」後継と、すでにリリースがアナウンスされているソニー「α」上位機で持ち切りであった。遠く伝え聞くところでは、ニコンもフルサイズのミドルレンジ機の開発を行っているようだったが、まさか他の2機種を差し置いて発表・リリースされるとは思わなかった。D700はミドルレンジ・フルサイズ機のダークホースともいえる。(大浦タケシ) ■大型のCMOSセンサーを搭載 さっそく主な仕様を見ていこう。イメージセンサーはニコンのいうところのFXフォーマット、つまりフルサイズで有効1210万画素のCMOSセンサーである。このセンサーは同社のトップエンド「D3」に搭載されているものと寸分違わず同じだ。ニコンの独自開発で、画素ピッチは8.45マイクロメートル。ほぼ同じ画素数でDXフォーマット(=APS-Cサイズ)の「D300」は5.49マイクロメートルなので、いかにD700のほうが大きいかがわかるだろう。 この大きな画素ピッチにより、広いダイナミックレンジとISO6400でも驚くべき低ノイズを実現している。それはD3と同様である。「もっと高画素化しても」という意見がないわけでもないだろうが、1210万画素もあればA2サイズのプリントにも余裕で対応でき、まったく不足はない。 また、たとえ高画素化しても、画像処理技術を使えば1210万画素と同等のダイナミックレンジや高感度域のノイズレベルは何とか保持できるが、絶対的なダイナミックレンジやノイズレベルの低下はやはり否めないだろう。D700に搭載されるイメージセンサーはフォーマットサイズにあったちょうどよい画素数といってよい。 センサーにはゴミ除去機能である「イメージセンサークリーニング」が搭載されている。同じフルサイズであるD3では見送られた機能で、ローパスフィルターに付着したゴミを振動で振るい落とすものである。作動は電源のON/OFF時に連動するほか、メニューから任意で作動させることもできる。 余談だが、ニコンのデジタル一眼レフカメラの使用説明書を読むとレンズ脱着の際は電源をOFFにするよう記されている。その作法に従うなら、レンズ交換の度にイメージセンサークリーニング機能が作動することになる。使用説明書に従ったレンズ交換の方法がゴミ対策の面からも理にかなっているわけだ。 ■暗闇の中の祭りも高感度でOK ISO感度レンジはベースであるISO200からISO6400まで。拡張機能により 低感度側ではISO100相当までの減感と、高感度側ではISO25600相当までの増感が可能としている。 前述のとおり、高感度域におけるノイズレベルの低さはD3と同様、特筆すべきものだ。D3が発売されてすぐに、深夜の暗闇で開催される祭りを撮影したことがあったが、今までアベイラブルでは諦めていたようなシーンが高感度設定により撮れるようになり、非常に感激した憶えがある。その感動をこのD700でも当然味わうことができる。 次ページ……■D300と比べてひと回り大きくしたペンタ部・・・ << 前のページへ 1 [ 2 ] [ 3 ] 次のページへ >> ● 関連記事● 関連リンク● 記事一覧
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