更新:4月23日 10:20モバイル:最新ニュース
ウィルコム次世代PHSはUQ WiMAXとどこが違うか
ウィルコムは4月27日に次世代PHS「WILLCOM CORE XGP」のエリア限定サービスを開始する。当初は実証実験の第1段階として本社でのデモ展示などにとどまるが、6月には第2段階として500ユーザーに端末を貸与し、山手線エリアにおいて無料のサービスを提供していく計画だ。(石川温のケータイ業界事情) 21日にはエリア限定サービスの説明会を都内で開き、デモを実施した。デモ環境では下り18Mbps、上りも12Mbpsの通信速度を出した。「XGPは上下対称の高速通信を実現する。上りに関しては現在、調整を行っているところ」(近義起副社長)といい、いずれは上り下りとも同等のスピードになるようだ。 第2段階で配布される2機種のデータ端末はいずれもPCカードタイプ。「今回はPCカードだが、すぐにでもUSBタイプなどを作れる状態にある。正式サービスの開始時は様々なものを用意したい」(近副社長)という。 ■PHSの二の舞避け、慎重姿勢 ウィルコムはXGPのサービス提供に際し、慎重な取り組み姿勢を見せている。4月開始のエリア限定サービスをあえて本社や都内の体感デモコーナーにとどめるのは、安定したエリア構築に向けてネットワークチューニングに時間をかけたいという狙いがある。 喜久川政樹社長は「1995年にPHSサービスを始めた際、エリア品質が悪く、ネットワークを一度止めた苦い経験がある。その二の舞にならないために検証に時間をかける」と語る。すでに都内に100カ所近い基地局を敷設し、6月までにはさらに数百局を建設する計画だ。 モバイル高速通信の新サービスでは、UQコミュニケーションズが一足早くモバイルWiMAXの「UQ WiMAX」を都内でサービスインさせている。現在は無償期間中であるが、すでに月額4480円の定額制という料金設定が明らかになっている。 しかし、ウィルコムはエリア限定サービス中は「無料」とするのみで、本格サービス時の料金などを明らかにしていない。デモ環境上の通信速度はXGPに軍配が上がるが、ネットワークや料金についてどちらに優位性があるかは、今のところ判断できない。
■XGPはモバイルWiMAX頼み ただ、1ついえるのは、XGPの将来は「モバイルWiMAXの成功次第」という逆説的な面があることだ。なぜなら、XGPのチップセットはWiMAXと同じものを使っている。今回のエリア限定サービスではNECインフロンティアとネットインデックスが対応端末を供給するが、チップセットはモバイルWiMAX用を活用したものだ。ソフトウエアを書き換えることで、XGP用として使えるようになるという。 将来は、モバイルWiMAXのチップセットを内蔵したノートパソコンのソフトウエアを書き換えることで、XGPに接続するといったことも可能になりそうだ。ただし、これは「技術的に」という話で、近副社長によれば「技術的には可能だが、ビジネス面では別の話。そもそも、通信機器をセットにした100円PCが売れている状況をみれば、必ずしも内蔵しなくてもいいと言えるのではないか」と指摘している。 いずれにせよ、XGPはモバイルWiMAXや次世代携帯規格のLTEなどとほぼ同等のチップセットを使うことになる。つまり、世界的にモバイルWiMAXやLTEが普及すれば、XGPのチップセットも安く調達できる、というわけだ。 XGPを軌道に乗せるための1つの条件が、「モバイルWiMAXの普及」であることは間違いないだろう。 次ページ>>UQ WiMAXとXGPの大きな違いとは? ● 関連記事● 関連リンク● 記事一覧
|
|