更新:8月21日 10:00モバイル:最新ニュース
■「iPhone」のエリアの悪さに驚き
――NTTドコモのケータイとともに「iPhone 3G」も利用されているようですが、率直な感想をお聞かせください。 ユーザーインターフェースがすばらしく、何より楽しい。たまらない。ワクワク感をきちんと出している久々のケータイのような気がする。 ただ半面で、エリアが悪すぎる。これまでソフトバンクモバイルを使ったことがなかったが、こんなにエリアが悪いのかと驚いた。これでは、ドコモのケータイを置き換えることはできない。断言する。エリアが悪いので、私は(NTTドコモの公衆無線LANサービスの)M-zoneに契約したぐらいだ。 ■自信がないからアンケートに頼る ――なぜ、日本ではつまらないケータイばかりになってしまったのでしょうか。 企業にとって、製品を作るときに一番大切なのは、魂や思い入れ、真剣勝負できるリーダーがいることだった。昔は現場からの積み上げのプロセスがしっかりしていれば、いい製品ができた。 今は部品、パートナーや人材、会社までネットで調べて見つけられる。それが標準化されていて組み合わせることができる。そうなると、リーダーの役割は積み上げをしていくのではなく、製品の方向性を示すことになってくる。「これをつくるんだ」という信念をもっているリーダーがいて、その人が経験と信念と実力を持っていれば、とんがってワクワクしたものができる。 しかし、いまの日本のメーカーやキャリアはケータイやデジタルデバイスをよく知っているとはいえない人がリーダーであったり、会社の経営者だったりする。 そうするとなかなかとんがったものをつくれない。その商品に対する信念、そのサービスに対する執念がないと、自分の判断に自信が持てなくなり、すべてアンケートやマーケティング調査に頼るようになる。 「お客様の声が……」というようなキャリアには新しいものなんて出せない。現在のお客さんの声をいくら聞いても、お客さんは未来のことまでは予想してくれない。お客さんの声を参考にするのは構わないが、頼るのは難しい。 ■年功序列はもはや通用しない ――これから、日本のケータイ業界はどうあるべきなのでしょうか。 端末メーカーには全世界でも平均以上の技術力はある。メーカーに限らず日本の企業は、まずはマネジメントのやり方を見直さなくてはならない。年功序列、他社ベンチマーク、下からの積み重ねなどは、もはや通用しなくなってきている。 魂を込めて、新しい価値観を想像してぶつけていかないと、付加価値のある商品はつくれない。いままでの作り方を根本的に見直さなくてはならない。(ドコモの広告のキーワードである)「Answer」しているだけでは新しいものは生まれない。 [2008年8月21日/IT PLUS] ● 関連リンク● 記事一覧
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