更新:10月16日 12:32モバイル:最新ニュース
「iPhone」利用はファンだけ?「MacBook」に見るアップルの意地
日本時間15日、アップルは「MacBook」を中心としたノートパソコンの新製品を発表し、一部製品の販売を同日から開始した。日本で「特定ファンだけが使う」と言われる「iPhone 3G」だが、パソコン市場ではアップルファンそのものが拡大しつつある。(石川温のケータイ業界事情) ■1枚のアルミ板を切り出した筐体 今回の主力となるMacBookはアルミボディーを採用し、独特な高級感を醸し出しているのが特徴だ。1枚のアルミニウム板を切り出して筐体を作る「ユニボディ」により、薄さとともに軽さも追求している。
これまでは複数のパーツを組み合わせた構造になっていたため、重量が増したり、故障の原因になるといったトラブルにつながっていたという。 さらにMacBookではLEDバックライトを採用。本体を開けばすぐに画面を表示することができ、従来モデルに比べてエネルギー消費量を30%削減するという。また「NVIDIA GeForce 9400M」と呼ばれるグラフィックプロセッサーを搭載し、これまでのMacBookと比べて最大5倍の3Dグラフィックパフォーマンスを実現した。 ■所有欲くすぐる質感はアップルならでは iPhoneの登場によって、タッチパネルによる直感的な操作性の良さが評価されているが、Macにおいても前モデルからiPhoneと同等の使い勝手で画像やサイトの拡大や縮小が可能になっている。 新しいMacBookファミリーでは、ガラス製のマルチタップトラックパッドを採用。ボタンを廃し、面積を40%も拡大させて、なめらかな触感に仕上げた。ボタンがないため、トラックパッド全体を押下することで、クリックの操作となる。 13インチディスプレー、2.0GHzのMacBookは14万8800円。「これまでの同等スペックを搭載したノートパソコンに比べて10万円ほど安い」(アップル)と値ごろ感も強調している。 実際、MacBookを触ってみたが、筐体の質感などはかなり高い印象を得た。アルミニウムの触感だけでなく、ディスプレー部なども高級感のある仕上がりになっている。所有欲をくすぐる質感はアップルならではと言えるだろう。
■「iPhone」は特定ファンが使うもの? 7月11日に発売されて以降、当初の期待値が高かったせいか「あまり売れていない」という烙印を押されてしまっている「iPhone 3G」。ケータイ業界の幹部にその分析を求めるとどこも「アップルファンが飛びついただけ」といった声が大半だ。 KDDIの小野寺正社長は「iPhone 3Gは、アップルを好む人だけではなく、一般的なユーザーにとって、どの程度魅力なのか疑問に思っていた。自分が想定した通りの結果」と社長会見でコメントしている。 NTTドコモの山田骼搦ミ長も「アップルファンにとっては素晴らしい端末。しかし、日本はメール文化。メールがどれだけ早く打てるかが重要な市場だ」と語る。 ドコモのiPhone 3G導入の可能性については「あきらめているわけではない。iPhone 3Gはまだまだ発展していくだろう。これからも我々は動向を注視していく」(山田社長)という。アップルとの秘密保持契約があるためか多くは語ろうとしない。 世間では、iPhone 3GにしろMacにしろ「特定のファンが使うもの」という根強い印象があるようだ。独自の世界観で尖った製品を次々に投入して存在感を増す一方で、一般的なユーザーにはなかなか見向きをされていないのだ。 ■歴代のアップルで最も売れたMacBook前モデル ただ、その風潮もパソコンにおいては変わりつつあるようだ。 MacBookの前モデルは「歴代のアップルで最も売れたパソコン」なのだという。前モデルはポリカーボネート製のボディーでスーパードライブ、ブルートゥースを内蔵した13インチモデルが10万円強。アップルでは「トータルバランスの良さがお客さまに受け入れられた」と分析する。 今回、アルミボディーを採用した新しいMacBookが登場したが、前モデルとなるホワイトは販売を継続。値下げされ、アメリカでは999ドルと1000ドルを切る価格設定となった。日本でも11万4800円に価格改定され販売が継続されている。 昨今人気のネットブックには負けてしまうが、フルスペックの一台目パソコンとしては、魅力的な価格と言えるだろう。 次ページ>>ウィンドウズからの乗り換えも ● 関連記事● 関連リンク● 記事一覧
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