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更新:2008年7月25日 10:30モバイル:連載・コラム

石川温のケータイ業界事情

「iPhone」対抗機種を秋にも投入?サムスンが見せる日本への本気度

 国内最大級の通信関連イベント「ワイヤレスジャパン」が24日まで開かれた。NTTドコモ、KDDIなどいつもの顔ぶれが並ぶなか、初出展となる韓国のサムスン電子が存在感を見せつけた。

 ワイヤレスジャパンは通信キャリアを筆頭にメーカーやコンテンツプロバイダーのキーマンによる講演が行われるほか、様々な展示ブースなどが出展され、いまの通信業界の動向を把握することができる。毎年恒例のイベントだ。

 例年通り、ドコモとKDDIが大きなブースを出展。ソフトバンクモバイルの姿はなかった(ボーダフォン時代から出展していない)。国内メーカーではシャープ、松下電器産業、NEC、富士通、京セラが出展していたが、東芝、日立製作所、カシオ計算機、ソニー・エリクソンの姿はなかった。

■日本未発売のモデルを展示

 そんななか、存在感を示していたのが、韓国のサムスン電子だ。初出展ながら、かなり大きな規模のブースを構えていた。

 しかも、ソフトバンクモバイル向けに発売している現行機種の展示はごくわずか。海外で主力機種として位置づけている「OMNIA(オムニア)」「Soul(ソウル)」「TouchWiz(タッチウィズ)」といったタッチパネル系端末を主役としており、メディア関係者や来場者の注目を集めていた。

 それだけでなく音楽機能やカメラ機能を重視したモデル、さらに「世界で初出展」(サムスン電子関係者)という、SIMカードを2枚挿入できる「D980」というモデルも展示していた。海外メーカーが日本国内で販売していないモデルばかりを揃えて展示したのは、過去のワイヤレスジャパンでもあまり例がないのではないだろうか。

 それくらい、今年のサムスン電子は気合いが入っていた。

 実際、2月にスペインで開催された「MWC」、4月にアメリカで行われた「CTIA」のサムスンブースと比べても展示内容では引けをとらない(海外のほうが床面積は大きかったような気がするが)。

 海外の展示会では「撮影は一切禁止」とメディアに対してとても厳しいサムスン電子だが、ワイヤレスジャパンでは撮影し放題という大盤振る舞いであった。いかに日本市場を重視しているか、ということだろう。

シンガポールモデルの日本語表示は心もとない

■「iPhone 3G」の対抗馬?「OMNIA」の実力

 タッチパネルを採用したOMNIAは、iPhone 3Gとほぼ同時期となる6月上旬に発表したこともあり、「iPhone 3Gのライバル」として語られることが多い(サムスン関係者は嫌がっているようだが)。

 サムスンはOMNIAをシンガポールなどで6月に発売しており、7月に欧州や韓国、その後は全世界に投入する計画だ。実は、筆者はシンガポールで発売されているモデルを2週間ほど借りており、現在あれこれと使っている。

 日本語のホームページは表示できるが、日本語入力などには対応しておらず、本格的なインターネット端末としては使えない。表示する日本語フォントも心もとない。しかし、スペックや操作性を見ると、日本での発売が待ち遠しいと感じてしまう。

 画面は3.2インチのワイドQVGA。ユーザーインターフェースは、サムスンが開発した「TouchWiz UI」というものだ。画面左側にあるバー部分から時計やスケジュールなどのウィジェットを画面右に取り出し、実際の機能を使うという流れになっている。

 頻繁に使う機能は出しっぱなしにしておくことができるし、たまに使う機能なら左側に収納してアイコン表示しておけばいい。

 ユーザーインターフェースはサムスン電子独自だが、基本OSは「ウィンドウズモバイル6.1」を搭載している。時計をタップすると、ウィンドウズモバイルのアラーム機能が起動する。ウィンドウズモバイルのあまり快適とはいえない操作性を、独自のユーザーインターフェースでカバーしているのだ。

 画面下には発話と終話のキーを配置。さらにドコモ「SH906i」などで搭載されている光学式のポインティングデバイスを埋め込んでいる。画面のスクロールなどはセンサーを指でなぞって操作することも可能だ。

画面のスクロールなどはセンサーを指でなぞって操作できる

 本体の薄さは12.5ミリでありながら、5メガのデジカメを内蔵する。オートフォーカスやポートレート、スポーツ、パーティーなどの撮影モード設定、顔認識、スマイルシャッター、動画撮影など、かなり高機能なカメラとなっている。GPSを内蔵しており、写真に緯度経度情報を埋め込める。撮影画像は指をスライドさせることで拡大縮小が可能。加速度センサーにより、本体を横にすれば表示も自動的に横に切り替わる。

 オフィス関連の文書が扱えるだけでなく、ポッドキャストを端末単体でダウンロードできる。かなりの機能をつめこんだ感じだ。

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