更新:2009年6月9日 11:45モバイル:連載・コラム
石川温のケータイ業界事情新型「iPhone 3G S」のSはスピード アップルWWDCリポート
米アップルの開発者向けイベント「WWDC 2009」が米国時間6月8日、米サンフランシスコで開幕した。冒頭の基調講演ではノートパソコンと携帯電話「iPhone 3G」の新製品、新しいOS「OS X Snow leopard」を中心に発表した。(石川温) 注目の新製品「iPhone 3G S」は基調講演の最後に発表された。開発担当者によれば、Sは「スピード」を意味しているという。 デザインは従来モデルと変わらないが、受信速度を7.2Mbpsに高めたHSDPAの高速通信に対応し、処理速度も高めたという。カメラは画素数を300万(3メガ)ピクセルに引き上げてオートフォーカスや動画撮影機能を追加した。音声で各種機能を動かす「ボイスコントロール」や電子コンパス機能を装備するなど、操作性も向上させている。 iPhone 3G Sの発売日は米国が6月19日、日本は6月26日を予定している。米国では「多くの顧客を獲得したい」(シラー副社長)として、既存の8GBモデルを199ドルから99ドルに値下げする。 日本では「すでにキャンペーンで8GBを実質0円で提供しており、米国よりも先を行っている」(宮内謙ソフトバンクモバイル副社長)としており、同様の値下げは行わないもようだ。キャンペーン期間は9月末までに延長されており、新製品と既存製品の価格などの詳細は後日に発表になる見込み。 iPhoneでは新しいソフトウエアバージョンとなる「3.0」の詳細も発表した。これまで非対応だったコピー・アンド・ペーストを使えるようにしたほか、本体を横向きにすると大きなキーボードを表示するなど操作性を改善。さらにiPhoneをモデムとしてインターネットに接続する「テザリング」機能、画像や音声を含むメールを送受信するマルチメディア・メッセージング(MMS)機能などにも対応させた。 これらの新機能のうち、MMSは日本でも利用可能となるが、「テザリング機能は非対応となる」(ソフトバンクモバイル広報部)という。米AT&Tもテザリングは採用せず、世界でもネットワークに余裕のあるキャリアでの利用に限られる見通しだ。既存のiPhoneユーザーに対するソフトウエアアップデートは米国時間6月17日からで、「日本では18日になる見込み」(アップル広報)という。 ノートパソコン「MacBook Pro」は、従来よりもバッテリーを最大40%長寿命化し、処理速度も向上させた。これまで非対応だったSDカードスロットを搭載し、価格は引き下げた。出荷は6月8日からで、日本での価格は13インチモデルが13万4800円から、15インチモデルが18万8900円からとなる。
「MacBook」シリーズは従来、本体カラーがホワイトでポリカーボネート製のものと、シルバーのアルミボディー製の2種類があった。今回、スペックが向上したアルミボディー製モデルはMacBook Proのラインアップに格上げしており、MacBookはホワイトのみとなる。 新OSとなるOS X Snow leopardは、画像やサイトのプレビュー機能を高速化するなど、利便性を向上。さらに、マイクロソフトのサーバー向けソフト「エクスチェンジ」にも対応させ、専用ソフトをインストールすることなく企業内のシステムにアクセスできるようにした。 米国での価格は新規購入が129ドル、既存のleopardユーザーは29ドルで追加購入できる。発売は9月を予定している。日本でも同様の価格になると見られるが、詳細は後日発表するという。 パソコン用OSでは、マイクロソフトが最新版の「Windows7」を10月22日に発売すると発表ずみ。基調講演ではソフトウエアエンジニアリング担当のサーレイ副社長が「Windows 7はvistaと同じコア構造に過ぎない。これはVistaの違うバージョンに過ぎない」と、ライバル商品をけん制した。 WWDCの基調講演は昨年までスティーブ・ジョブズCEOが登壇していたが、今年は1月から病気療養している。3人の副社長がかわるがわる登壇して、プレゼンテーションを行った。 ◇ ◇ ◇
ソフトバンクモバイルは9日、「iPhone 3G S」の価格を発表した。9月30日までのキャンペーン期間中に2年継続の契約をした場合、24回の分割払いでの実質負担額は16GBモデルが月480円、32GBモデルが月960円となる。
[2009年6月9日] ● 関連リンク● 記事一覧
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