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更新:10月1日 11:20インターネット:最新ニュース

ヤフー、楽天、MSが新商品を投入・広告ネットワークの戦い(1)

 ヤフー、楽天、マイクロソフトなど大手ネット企業が相次いで新しい広告商品を投入している。いずれもより効率的に配信することで広告単価を引き上げるとともに、自社以外のサイトにも配信できるネットワーク型の商品だ。

 ヤフーと子会社のオーバーチュアは9月16日に新たなネット広告「インタレストマッチ」を開始した。このインタレストマッチはヤフーのサイトを見たユーザーの行動履歴から嗜好を分析するとともに、ユーザーが現在閲覧しているサイトの内容についても分析し、2つの分析結果を組み合わせてユーザーにもっとも関心が高いと思われる広告を配信するものだ。

 このインタレストマッチの広告は当面はヤフーのサイトを中心に配信していくが、年内には外部の提携サイトにも配信していく。「将来的にはヤフーと外部サイトの割合が1対1ぐらいになるといい」(ヤフーの武藤芳彦広告本部長)という。

 楽天も今年になって2つの広告ネットワーク型商品を投入した。6月にユーザーの嗜好に合わせた広告を配信する行動ターゲティング型の「楽天ad4U」、7月にサイトの内容に連動して広告を表示する「ぴたっとアド」を開始した。

 楽天ad4Uは、資本参加したドリコムの技術を使ったものだ。ユーザーのブラウザー側で保有している履歴情報をもとにユーザーの嗜好を解析して、広告を配信するという仕組みになっている。

 ad4Uは現状は「インフォシーク」などの楽天グループのサイトでのみ配信しているが、「今後は外部サイトにも配信していくことを検討している」(ADソリューション事業の浅見幸宏氏)という。ぴたっとアドはサイトの内容に連動して配信するもので、すでに広告ネットワークに参加したサイトへの配信を始めている。

 マイクロソフトも7月から「DRIVEpm」という広告ネットワークを日本で開始した。米マイクロソフトが2007年にアクアンティブという米ネット広告大手を買収した結果手に入れたものだ。SNSの「フェースブック」がDRIVEpmの広告ネットワークに参加している。サービス開始に合わせて日本の営業部隊も強化し、参加するサイトを増やしていくという。

■効率を追求

 ヤフーはこれまで、子会社のオーバーチュアが「コンテンツマッチ」というサイトの内容に連動した広告を提供してきた。同じテキスト広告でも、検索キーワードに合致したテキスト広告を表示する検索連動型広告に比べると広告のクリック率は10分の1程度であり、あまりユーザーの興味を引くような広告になっていなかった。

 今回のインタレストマッチでは、ユーザーの行動履歴を組み合わせることで「クリック率を検索連動型広告の3分の1程度に引き上げることができるかもしれない」(武藤広告本部長)という。コンテンツマッチで提供している広告は順次インタレストマッチに置き換えていく方針だ。

 ヤフーの広告収入は検索連動型広告の伸びに支えられてきた面があり、直近では広告収入全体の約半分を占めるようになった。ただ、検索ページの閲覧数は通常のコンテンツページの10分の1にすぎず、広告を配信できるボリュームが限られている。ページ閲覧数の大半を占める一般コンテンツページの広告効率を高めることが必要だった。顧客からの評価が高い行動ターゲティングの要素を組み合わせることで、効率を上げようとしている。

行動ターゲティング型広告の仕組み

 一方の楽天は今期の事業の注力点として、ネット広告を収益の柱に育てることを掲げている。今回投入したad4Uでは行動ターゲティングの要素を盛り込むことでクリック率を通常のネット広告よりも1.5倍に高めている。ヤフーなどの行動ターゲティングではあくまでヤフーのサイトを閲覧した際の履歴によってしかユーザーの嗜好を解析できないが、ad4Uはブラウザーの履歴情報を使うのでユーザーの全般的なネットサーフィンの結果から解析することができ、より効果の高いコンテンツ配信が可能だという。

 このad4Uやぴたっとアドの投入で広告商品を強化したが、さらには約4000万人いる楽天会員の購買履歴などユーザーの情報をマーケティングデータとして活用するための「スーパーDB」の構築を進めている。「ad4Uやぴたっとアドはこれから投入していく広告商品の一部分にすぎない。プライバシーには配慮していくが、楽天会員情報は強力なマーケティングデータであり活用していく」(浅見氏)という。

■仲間作りの争い

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