更新:2月13日 18:59インターネット:最新ニュース
USEN、「ギャオ」黒字化へ広告多彩に
USENの無料ブロードバンド放送「GyaO(ギャオ)」が広告媒体として成長し始めた。昨年4月には10社程度しかなかった広告主が1月には160社まで増え、今期末の8月には収入増により単月収支での黒字転換も見えてきた。独自制作番組の強化と多様な広告手法の開拓で、既存のテレビでもポータル(玄関)サイトでもない新たなメディアへ脱皮できるかが注目されている。 昨年末から始めたテレビなどマス媒体への広告や、サザンオールスターズのライブ中継といったコンテンツへの投資が効き、視聴者数(登録ベース)は660万人を突破した。月100万人のペースで増えている。一般にブランドが認知されるようになってきたことで、広告主からも媒体として評価をしてもらえるようになったという。 「ギャオ」の特長は、広告媒体としてのテレビとネットの良さを合わせて提供する、多様な広告手法だ。今年1月から、視聴者の属性によって異なる広告を表示する「セグメント広告」を始めた。視聴者が登録した年齢、性別をもとに「20代女性には化粧品の広告」「30代男性にはヘアケア商品」というように、同じ番組でも見ている人によって流れるCMを変えることができる。今後は郵便番号を利用して、不動産など地域を細かく絞った広告も検討するという。 テレビでは一般的な広告手法の「プロダクトプレイスメント」も取り入れた。広告主の商品やロゴを、自社制作のドラマに登場させている。番組と同時にバナー広告を表示して、商品の利用・購入に直接結びつけることができるのもネットの特長だ。企業の広告費をマスメディアと食い合うのではなく、むしろダイレクトメールなど企業の販売促進費用を取りに行く戦略だ。 会員登録数が多くても、実際にサイトにアクセスする人が少なければ広告媒体としての価値は下がる。現在3割程度の独自番組の比率を7―8割にまで高めて「ここにしかない」というコンテンツを増やす。 集英社の少女向け雑誌「マーガレット」で連載中の漫画「ハツカレ」を独自にドラマ化したり、人気アナウンサーの久米宏さんを起用して、車の情報番組を立ち上げた。「起きたら真っ先に見てもらえる」メディアになることを目指して、テレビ局から買い付けているニュース番組を自ら制作することも視野に入れている。好みに応じて画面をカスタマイズできるようなサービスも検討しているという。 [2006年2月16日/IT PLUS] ● 関連リンク● 記事一覧
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