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更新:3月31日 17:31インターネット:最新ニュース

「NGNならではのサービス」は夏から秋に登場・NTT三浦社長が会見

 NTTの三浦惺社長は31日に記者会見を開き、同日サービスを開始した次世代ネットワーク(NGN)についての見通しを語った。サービス地域が首都圏の一部に限られることや目新しいサービスがそろわないことから「スモールスタートで始めることになる」と説明。「夏から秋にかけてエリアを急拡大し、NTT以外の事業者もNGNの特性を生かしたいろいろなサービスを提供してくれるはず」と述べ、段階を追った発展に期待した。

 三浦社長の会見での主な質疑応答は以下の通り。

――NGNで社会の何が変わるのか

 ネットサービスの中身は音声中心から映像中心へと大きくシフトしている。NGNを使うことで、この流れがより加速されるだろう。

 NGNは新しい分野のサービス、ビジネスモデルを呼び込むことになるはずだ。セキュリティーなどから躊躇されている側面もあるSaaS(ネット経由のソフト提供)もNGNで膨らんでいくはずだ。

 遠隔医療やテレワークなど、日本の少子高齢化における課題の克服につながるサービスにも期待している。いまは想定されていないような利用形態も出てくるだろう。

――地上デジタル放送の再送信では放送局の同意が得られず、QOSを使ったサービスもいまのところ見られないが

 地上デジタル放送の再送信については、一部の事業者にはすでに同意を得ているが、得られていない事業者もまだある。全体がそろってからスタートしたいので、本日には間に合わなかった。いまのところ、そう遠くない時期に同意が得られるだろうと考えている。

 QOSを使ったサービスが少ないのは確かだが、夏から秋にかけてVPN(仮想私設通信網)なども用意していく。NTT以外の事業者もサービスを検討しており、今後はかなり出てくるだろう。

――これぞNGNというサービスが出てくるのはいつか

 一般的にはQOSを使ったサービスやセキュリティーに配慮したSaaSがNGNならではのサービスといえる。夏から秋にかけてインフラも整備するので、サービスが出てくるのはこの時期ではないか。

 あえて名前を出せばUSEN、シスコシステムズ、ソニー、NEC、日立製作所などがこの時期にサービスを出す検討をされていると聞いている。

――従来のネットワークはどうするのか

 既存電話網とIPネットワークとNGNという3つのネットワークが並存することになる。NGNとIPネットワークの統合はできるだけ早くしていきたい。NGNのサービスエリアでは新規加入者は原則NGNに入ってもらう。移行コストを下げるための技術開発も進めている。

 既存電話網との統合も必要だが、デジタルデバイドやコスト問題などを検討しているところだ。2010年までには明らかにしていきたい。

――2010年度以降のNTTのあり方に対する見解は

 具体的な考えを整理するには至っていないが、それまでの間にサービスや技術変化の流れを的確にとらえていきたい。最初から組織問題ありきという単純な議論では、良い議論にはならない。顧客サイドに立ち、サービスのあり方を中心に検討していきたい。

 技術的には携帯と固定の融合、通信と放送の融合という流れがあり、顧客から見ればできるだけ営業も保守もワンストップで対応してほしいはずだ。公正競争の枠組みのなかで、できるだけ顧客の要望にこたえられるようにしていきたい。

[2008年3月31日/IT PLUS]

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