更新:12月6日 13:31デジタル家電&エンタメ:最新ニュース
ビベンディ、ゲーム業界の再編を促進か【WSJ】ロンドン(ウォール・ストリート・ジャーナル) 仏複合企業ビベンディが2日、同社のビデオゲーム部門とインタラクティブゲームソフト大手の米アクティビジョンを合併させる計画を発表したことで、欧州のコンピューターゲーム業界に波紋が広がっている。さらなる合併・買収(M&A)につながる可能性もある。ビベンディは、この計画で誕生するビベンディ・ブリザードの株式68%を保有する。 この発表は、急成長しているゲーム市場における重要な問題を浮き彫りにした。ゲームメーカー各社は資金調達と販売の専門知識を求めており、メディア複合企業各社は、映画、娯楽、音楽の有力商品の価値を高めようとしている。 英ゲームメーカー大手のSCiエンターテインメント・グループのフィル・ロジャーズ最高財務責任者(CFO)は「ゲーム業界は歴史が浅いため、再編が一段と進むとみる向きが多い」と語った。同社は買収の標的になる可能性が高い企業の1つで、「ララ・クロフト・トゥームレイダー」などのヒット作がある。この作品はアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化された。 米メディア大手タイム・ワーナー傘下ワーナー・ブラザーズの娯楽部門は2006年12月、SCiの株式10.3%を取得するとともに、「バットマン」、「ルーニーチューンズ」、若者向けドラマ「The OC」など、ワーナーが保有するコンテンツを基にゲームを開発する計画であると発表した。 SCiのロジャーズ氏は、買収の可能性についてはコメントを避けた。 英調査会社スクリーン・ダイジェストは、世界のコンピューターゲームソフト小売市場(パソコン向け、家庭用ゲーム機向けを含む)の売上高は06年の201億ドルから、09年には247億ドルに伸びると予測している。さらに英調査会社オーバムは、ブロードバンド接続でのオンラインゲームの市場規模は140億ドルになるとみている。オンラインゲームには、ビベンディ・ブリザードの「ワールド・オン・ワークラフト」などがある。 「既存のメディア会社の一部は、中核事業による売上高の減少に直面しており、この売上高と同程度またはそれ以上をゲームによって稼ぎ出したいと考えている。業界再編を通じて市場は世界規模になり、欧米企業は中国やインドなどゲーム大国での成長を目指す機会を得る」と、英ゲームメーカーのコードマスターズのロッド・カズンズ最高経営責任者(CEO)は語っている。同社の作品にはラリーゲームの「コリン・マクレー」や「ロード・オブ・ザ・リング・オンライン」などがある。 同氏は「メディア企業は、ゲームでの広告表示や音楽の販売促進を通じて売上高を伸ばすこともできる」と指摘した。アクティビジョンのロバート・コティックCEOによると、同社が発売する予定の「ギターヒーロー」では、ビベンディ傘下のユニバーサル・ミュージック・グループの楽曲を使用できるようになる。同時にユニバーサル・ミュージックは所属のアーティストをより幅広い人々に売り込むことができるようになり、ゲーム中に広告を表示できるようになる。 SCiのロジャーズ氏は「既存のメディア企業が抱える問題の1つは、彼らは認めたくないかもしれないが、人々が映画やテレビ番組の視聴に費やす時間は最大2−3時間であるのに対し、ビデオゲームは24−30時間、プレーヤーの関心を持続させることができるという点だ」と指摘した。 [2007年12月6日] ● 関連記事● 記事一覧
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