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更新:2月27日 12:10デジタル家電&エンタメ:最新ニュース

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■東芝はBD対応機をつくるべき

 では東芝はどうすべきか。2月19日の撤退会見において「BD事業はやらないのか」という質問に対し西田厚聡社長は「考えていない」と答えた。これは大変よくない答えだ。全世界で100万人以上のユーザーに迷惑をかけたのであり、同じ光ディスクでこれからデファクトになるものをつくらないというのは理にかなわない話である。

 東芝のRDシリーズのレコーダーは高機能な編集機能を持ち、支持者が多い。RDはHDDでエアチェックしたコンテンツを編集して、パッケージメディアに移す最高の機械だと思う。BDはやらないが、DVD事業はやめないというが、それではこれからはハイビジョンはDVDに移せというのだろうか。それはいったい何なのであろうか。BDに参入するのは東芝の義務だ。私もRDの熱きユーザーであり、RDとBDの組み合わせをぜひ使ってみたい。(ブルーレイ・ディスク・アソシエーション(BDA)も慈悲の心で、暖かく東芝を迎えてあげましょう。)

 ちなみに日経BP社のサイトにある「次世代DVDアンケートから考える東芝が本当にすべきだったこと」には、東芝ファンからの「BDのRDレコーダー待望論」が熱い。このような熱き東芝RD信奉者を切り捨てるようなことはあってはならないだろう。その決断は、記者会見で「やらない」と言い切った西田社長しかできない。

■BDは本当に最後のパッケージメディアになるのか

 では今後の見通しとして次のパッケージメディアは現れないのか。私はそうは考えていない。NHKは2015年にスーパーハイビジョンを開始するとアナウンスしている。スーパーハイビジョンは8K×4Kの解像度を持つ。つまりフルHDの16倍の情報量を持つのだから、記録には16倍の容量が必要である。となると2時間録るためには1TBが必要になる。薄膜記録のBDでは到底足りず、BDとは違うまったく新しい技術、たとえばホログラムなどの厚膜技術によるディスクが求められる。

 この時代にはホームサーバーが盛んになっていると思われるが、パッケージメディアに焼いてそれをコレクションすることは、人間の基本的な欲求であり、放送が変化するにしたがって新しいパッケージメディアが求められることは変わらない。SD時代はDVD、HD時代はBD、スーパーHD時代にはスーパーBDが求められる。技術者は頑張って開発してほしい。

 HD-DVDは単なるフォーマットに過ぎず、その上のレイヤーに技術が乗っているのであり、東芝の持つCellやSEDなど、素晴らしい未来志向の技術には大いに期待したい。ホログラムディスクをいち早くつくるのも東芝がやるべきことではないか。

[2008年2月27日]

-筆者紹介-

麻倉 怜士(あさくら れいじ)

日本画質学会副会長
デジタル・メディア評論家

略歴

 1950年生まれ。1973年横浜市立大学卒業。 日本経済新聞社を経て、プレジデント社入社。 雑誌『プレジデント』副編集長、雑誌『ノートブックパソコン研究』編集長を経て、1991年に、オーディオ・ビジュアル/デジタル・メディア評論家として独立。
 日本画質学会副会長。自宅に150インチのシアターを設置しハード、ソフトの研究を行っている。デジタルAV機器、ネットワークの動向に詳しい。
 最新著作『オーディオの作法』(ソフトバンク新書)は「音楽を楽しむために良い音とつき合う方法」を64の作法にまとめたオーディオ実践書。音楽が好きで、オーディオに興味を持ちたい人に向け、分かりやすく解説している。
 著書は他に『絶対ハイビジョン主義 これからが楽しいテレビ生活』(アスキー・メディアワークス)、『やっぱり楽しいオーディオ生活』(アスキー新書)、『松下電器のBlu-rayDisc大戦略』(日経BP社)、『イロハソニー ブラビアイロノヒミツ』(日経BP企画)などがある。

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