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更新:5月26日 12:50デジタル家電&エンタメ:最新ニュース

「PS3」の半値以下でも消えない「Wii」の弱点と課題

 任天堂が年内に発売する次世代ゲーム機「Wii」の価格を2万5000円以下に設定することが25日、明らかにされた。もともとハードの性能からみて2万−3万円前後と予想されていたため驚きはないが、価格の安さだけでは競争上のアドバンテージにならない。任天堂が「Wii」を「新世代機」と呼ぶように、新しいコントローラーによってゲームのあり方に根本的な変革をもたらすには、「Wii」がかかえる弱点をいかに克服するかという難題を乗り越えなくてはならない。

 5月初めに開催された今年の「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(E3)」で、「Wii」は特に日本市場に向けたアピールに大きく成功したといえる。E3に合わせた任天堂のプレス説明会は、Wiiコントローラーでプレイすることがゲームの体験をどれほど面白くさせるかというデモンストレーションに徹底的に終始した。

 宮本茂氏がバーチャルオーケストラで「ゼルダ」のテーマ曲を指揮する演出からスタートしたが、聴衆は最初何をしているのかわからず、途中でWiiコントローラーで指揮をしていることがわかるというインパクトのある仕掛けだった。ほかにも、Wiiコントローラーを少しでもいいから触ってみたいと聴衆に思わせるプレゼンテーションが続き、翌日からのE3の任天堂ブースは、1つのゲームをプレイするのに1時間待ちがざらという人気ぶりだったようだ。

■安さで有利なスタートは切れるが

「Wii」のコントローラー

 しかし、ニュースとして考えたとき、任天堂はE3でほとんど何の重要情報も発表しなかった。発売時期は今年10−12月という以外に情報はなく、価格はいくらなのか、最終的なスペックはどういうものなのか、発売時に何タイトルでスタートするつもりなのかという、意味のある情報は一切なかった。

 過去のファミコンなどのタイトルをダウンロードして遊べるようになる「バーチャルコンソール」というコンセプトをすでに打ち出しているが、一体その課金方法はどういう形式を取るのか、1本当たりの価格はどれぐらいの設定になるのかといった情報もまったく欠落している。

 任天堂としては、「プレイステーション3(PS3)」「Xbox360」の動向を見て、最終的な戦略を決定しようという様子見だったといってもいい。結果、「PS3」が6万円台という価格帯で先に発表になり、ここにきて任天堂も「2万5000円以下」という価格を打ち出すことで、安さをアピールできたことになる。

 「Wii」の性能は、ゲームキューブを若干向上させた程度のものといわれており、もともと予想価格は2万−3万円前後といわれていた。とはいえ、PS3の半値以下という価格は大きな要素であり、日本市場でPS3の発売前に安い価格帯で投入すれば、ある程度有利なスタートを切れるのは間違いない。

 本体と同時に発売するソフトのラインナップは発表されていないが、「マリオ」や「ゼルダ」など任天堂ブランド定番の完成度の高いタイトルの投入は決まっている。またコントローラーの特徴を分かりやすくアピールできる「Wii Sports」もあり、日本でのロンチ時にはそれなりの盛り上がりが期待できるといえるだろう。

 ただ、ロンチタイトルと予想されるソフトの大半は、既存の任天堂ブランドに深く依存している。「ニンテンドーDS」の「脳トレ」がそうであったように、Wiiコントローラーを使ったまったく新しい分野の開拓はまだこれからである。最初のコアユーザーを引き込むことは容易だろうが、その後の伸びは、新世代にふさわしいタイトルの登場を準備できているかにかかっている。

■北米での復活阻むグラフィックの弱さと子供向けイメージ

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