更新:10月19日 11:00デジタル家電&エンタメ:最新ニュース
【書評】Webブランディング成功の法則55(生田昌弘著、翔泳社)
インターネットが一般に利用できるようになった1990年代から現在までインターネットの本質は変わっていないが、インフラ環境や利用するユーザーは大きく変わっている。現在ではインターネットは、ただ情報を一方向に発信するというカタログ的な存在から進化し、双方向でコミュニケーションを取ったりユーザーの問題を解決したりするツールであるということを意識させられる。 「ブランディング」という言葉が昨今、様々な場面で使われているように思われるが、著者は「Webブランディング」こそ時代のニーズにあっている手法なのだと、この本の中で丁寧に解説している。といってもそれはウェブだけで完結しようというものではなく、従来のリアルなブランディングというものを踏まえたうえでより広く捉えている。 これからのブランディングは「すべてのユーザーに好かれる」という幻想を捨てて、自社のブランドプロミス(ユーザーに約束できることを提示し、伝える事)に共感するユーザーに最高のサービスを提供することだという。 多くの企業は、伝えようとしているアイデンティティーとユーザーが抱くブランドイメージがうまく一致しない点で悩んでいる。企業側も単なる主張や単純にユーザーのニーズや要望をただ受け入れるだけではブランドを構築することはできない。 だからそこに「体験」が必要なのだという。企業が製品やサービスについてどのような物語をユーザーに用意できるのかという「ユーザー体験シナリオ」が大切になる。ユーザーの視点で業務を見直す必要もあるかもしれない。それをいちばん実現しやすい場がウェブだという。 ちなみに、この本が読みやすいのは5章に渡り55項目に分かれてウェブブランディングをキーにした法則が書かれており、その都度要点がまとめられている点だ。ウェブ制作者はもちろん、企業のウェブマスターにもお薦めしたい。付録のヒヤリングシートも実務に役立つ。 [2007年10月19日] ● 関連リンク● 記事一覧
|
|