更新:7月12日 20:53デジタル家電&エンタメ:ゲーム
短期集中連載:E3を振り返る(1)SCE 中身欠くPSP・PS3、爛熟期のプレステ2【コラム】
2005年5月に開催された世界最大のゲーム見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(E3)」は、新ハードが相次いで公開されたことで次世代ゲーム機競争の幕開けを告げるイベントとなった。しかし、実際その現場では何が注目され、会場にいた人たちは何を感じたのか。会期中、各社の様子をつぶさに目撃した米国人記者が振り返る。 2005年のE3におけるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)について語るとき、プレイステーション・ポータブル(PSP)の存在――というよりも「存在感のなさ」を抜きにして語ることはできない。 この携帯ゲーム機は米国では2005年3月に発売されたばかりということもあり、E3の来場者も大規模な展示を期待していた。残念ながら、それは期待だけで終わってしまった。 展示はPSPよりPS3に重点 任天堂のブースでは携帯ゲーム機のニンテンドーDS向けにど派手な展示をしていたのに対し、SCEのブースで展示されていたPSP向けのタイトルははぽつぽつと目立つ程度。大手のゲームソフトメーカーの大半は出展していたものの、いずれも1、2タイトルしか揃えていなかった。「大物」ではEAの「バーンアウト」やテイク・ツー・インタラクティブの「グランド・セフト・オート」シリーズなどが出展されていた。いずれも据え置き型のゲーム機で人気があったタイトルだ。これらが携帯ゲーム機に移植されることでゲームの遊び方や操作感がどのように変わるかは気になる。 ゲームソフトメーカーの少ない品揃えをSCE自身が自社開発の新ソフトで補うこともなかった。SCEがPSPのブースで展示していた製品の大部分はすでに米国で発売済みの製品で、新作品の展示は小規模にとどまっていた。 実際、開幕前の記者会見でもSCEはPSPではなく、来年発売予定のプレイステーション3(PS3)の方に重点を置いていた。マイクロソフトと任天堂がゲームソフトメーカーから相次いで次世代ゲーム機の支持表明を取り付けたと発表するなか、SCEはPS3向けのデモ映像を観衆に見せつけることで開発の進み具合を印象付けていた。 ちなみに、SCEがPS3向けのゲームのデモ映像を公開していたシアターは巨大なブースの2階部分にあったわけだが、一般参加者がこれらの映像を見るためには2時間以上並ばなければいけない。下の階にはバイヤーやメディア関係者を通すためのVIPを通すための列があったのだが、こちらも予約を入れていても20分以上待たされるはめになった。 長らく並んだ末に見られる、ナムコの「鉄拳」やスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」のキャラクターが動く映像は確かに流麗で見ごたえがあった。しかし、ここで公開されていたのは映像のみ。ゲームの操作感は分からずじまいで、実際発売されるゲームの数はごくわずかにとどまっていた。 ● 記事一覧
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