サンディスク、1000曲付きで100ドルのMP3プレーヤー

<拡大> サンディスクの「Sansa slotRadio」 |
米ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2009」で、メモリーカードで馴染み深いサンディスクが「Sansa slotRadio」というちょっと変わった音楽プレーヤーを発表した。これは1.5インチの有機ELディスプレーとFMラジオを内蔵したMP3プレーヤーだが、ビルボードチャートから選ばれた1000曲を収録した「slotRadio music card」を付属する。これで本体と合わせた価格が99.99ドルというから驚きだ。カード単体の販売も予定されており、こちらは39.99ドル。なんと1曲あたり4円程度という計算になる。(江口靖二)
Sansa slotRadioはいくつかの注目点がある。まず、この価格で正規の音楽著作権がクリアされている。著作権の専門家ではないことを承知でブース担当者に聞いたところ「もちろん正規の権利をクリアしている。ただし追加も削除もできない。すでに十二分に消費された楽曲ばかりなので、権利者側も機会損失どころか想定外の臨時収入と見ている」という。今の日本では到底出てこない発言だ。
ダウンロード販売が拡大を続けるなかで、あえてパッケージ販売を選ぶ意味も重要だ。1000曲は7つのジャンルに分かれており、印象としてはジャンルごとのFM専門局のようになっている。「iPod」「iTunes」のようなパソコンやインターネットが必要な環境を満たすユーザーばかりではないので、こういったマーケットが存在できるのだろう。
iPodがITリテラシーのハイエンド側にセグメントして成功したように、Sansa slotRadioはミドル層以下への普及を狙っているのだろう。テクノロジー的な目新しさはないが、ここでも日本は遅れをとってしまったといわざるを得ない。
[2009年1月13日]
-筆者紹介-
略歴 1986年慶應義塾大学商学部卒、慶應義塾大学新聞研究所修了、日本ケーブルテレビジョン(JCTV)入社。技術局、制作局、マルチメディア室、経営企画室を経て開発営業部長。CS、BS、地上波の番組制作、運用を経験。00年AOLジャパン入社、コンテンツ部プログラミングマネジャー。02年プラットイーズ設立に参画し放送通信領域のコンサルティングに従事。08年独立。現在デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員、シェフィーロ取締役などを兼務。
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