これぞ日本向き!? サムスン電子のデジタルサイネージ自販機

<拡大> サムスンが出展した液晶ディスプレー付き自動販売機 |
米ラスベガスで開催中の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2009」。韓国サムスン電子のブースで「何これ?」と来場者を驚かせていたのが、前面に46インチの液晶ディスプレーを搭載した飲料の自動販売機「uVeiding(ultimate vending)」。商品サンプルの代わりに映像で表示し、画面にタッチして購入するという。(江口靖二)
自動販売機をデジタルサイネージ化するメリットは、商品訴求のインパクトをより高められることはもちろんだが、在庫切れの商品を表示しないとか、時間や気温に応じて映像を変えるなど、きめ細やかな情報提供により売り上げを最大化できることにある。映像コンテンツの作り方でブランドロイヤリティーを向上させることも可能だろう。
簡単なアンケートに答えると値段を割り引きするなどの方法で、マーケティング調査にも使える。これほど大きなディスプレーを搭載した自動販売機なら話題性は十分で、自動販売機大国の日本にはぴったりかもしれない。追加投資コストをどのように回収していくかがポイントであろう。

<拡大> 15面並べたディスプレーに映像を表示するデモ |
サムスンは同じくデジタルサイネージ関連の製品として、複数面の液晶ディスプレーを一体的に制御する「Samsung MagicInfo Pro」も出展している。これは簡単な操作で複数のディスプレーに任意の映像を設定することができる。会場では15台のディスプレーを用意し、この15面全体を仮想的な1つのディスプレーとして映像を表示したり、部分的に半分だけ、1台だけといった表示を実演していた。
こうしたシステムを使えば、たとえば15台のディスプレーを向こうから手前に1列に並べて、手前に画像がどんどん迫ってくるように見せたり、横1列に並べて右から左に車が一気に走り去るように見せたりすることも可能だ。実際あるスポーツ用品メーカーが100メートル世界新記録と同じ速さで駆け抜ける人間の映像と競争するという販促イベントを行った例がある。複数ディスプレーを効果的に使うためにこういったシステムが重要になってくるだろう。
[2009年1月10日]
-筆者紹介-
略歴 1986年慶應義塾大学商学部卒、慶應義塾大学新聞研究所修了、日本ケーブルテレビジョン(JCTV)入社。技術局、制作局、マルチメディア室、経営企画室を経て開発営業部長。CS、BS、地上波の番組制作、運用を経験。00年AOLジャパン入社、コンテンツ部プログラミングマネジャー。02年プラットイーズ設立に参画し放送通信領域のコンサルティングに従事。08年独立。現在デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員、シェフィーロ取締役などを兼務。
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