更新:9月7日 12:34ビジネス:最新ニュース
最速スパコンにPS3「セル」――米、核兵器の模擬実験で【ワシントン6日共同=高橋雅哉】米エネルギー省核安全保障局は6日、最大演算速度が「世界最高」という1ペタフロップス(1秒間に1000兆回)のスーパーコンピューターの設計・製造を米IBMに発注したと発表した。核兵器の模擬実験などに使うのが目的で、スパコンの頭脳部にはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が今秋発売するゲーム機「プレイステーション(PS)3」にも使われる高性能半導体「セル」を採用。セルがスパコンに搭載されるのは初めてという。 スパコンは「ロードランナー」と命名。実際の核爆発を伴わない模擬実験などを通じて、米国が保有する核兵器の信頼性や安全性を検証するために使うという。 セルはIBMがソニーグループや東芝などと共同開発。高い映像処理能力を持ち、模擬実験などに適していると判断されたとみられる。 ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)に2008年に設置される計画で、米議会は06会計年度(05年10月―06年9月)に3500万ドル(約40億円)の関連予算を認めていた。 SCE広報部は「コンピューターゲームでも登場人物の髪の毛や風向きなどの微妙な描写ができる高性能のプロセッサーが必要とされている。セルはもともと汎用プロセッサーとして開発され、最近ではタンパク質の構造解析など医療分野でも注目されており、普及を期待している」と話している。 セル 映像などの処理能力に優れた超小型演算処理装置(MPU)。演算処理などを行う中核部分(コア)が9つ搭載されており、スーパーコンピューター並みの処理ができるという。最新のパソコン用プロセッサーの10倍以上の性能を誇る。今秋発売の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」に採用されるほか、デジタル家電など幅広い応用が期待されている。 [2006年9月7日/共同] ● 記事一覧
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