更新:9月8日 10:06ビジネス:最新ニュース
アルカテルとルーセントの株主、合併を承認【WSJ】ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル) フランスの通信機器大手アルカテル、同業の米ルーセント・テクノロジーズ両社の株主は7日、投票の結果、両社の合併を承認した。これで世界最大級の通信機器メーカーが誕生することになる。 パリで実施されたアルカテル株主の投票では、合併関連の17件の決議案が、85%以上の賛成ですべて可決された。合併の承認には、発行済み株式の3分の2の株主の賛成が必要だった。 米デラウェア州で実施されたルーセント株主の投票では、暫定的な投票結果によると、合併をかろうじて承認した。発行済み株式45億株の52%に相当する23億株を保有する株主が賛成票を投じた。ルーセントによると、投票されなかった票は反対票として数えた。正式な投票結果は、今後証券取引委員会(SEC)に提出する書類に記載される。 株主投票での承認で、4月に発表した合併に向けて、残る大きな関門を突破したことになる。両社は、合併手続きは年内に完了すると見込んでいる。両社合わせた時価総額は約270億ドル。 アルカテルのセルジュ・チュルク最高経営責任者(CEO)は、投票会場であるセーヌ川沿いのスタジアムで株主約1500人に合併が必要な理由を説明し、「合併すれば、成長が加速し経費を抑えることができる」と語った。 両社の合併は、競争の激しい通信機器業界の再編の流れの一環。低コストの中国メーカーの登場もあり、通信機器メーカー各社は、大手通信会社同士の合併による顧客企業数の減少と価格低下圧力に立ち向かわなければならない。 だが両社の合併に批判がなかったわけではない。合併計画の発表以来、両社の株価は約25%下落した。ルーセントは今年、米通信各社からの受注遅れを理由に、さえない決算を発表している。ルーセントの株価下落で、一部のアルカテル株主とフランスの議決権行使助言会社プロクサンベストは、アルカテル株主の支払額が高すぎるとして、合併条件を再交渉するよう求めていた。 だがアルカテルは合併条件の変更要請を拒否し、「長期的にみると合併は理にかなっており、最近数四半期のルーセントの株価に基づいて判断するのは意味がない」との姿勢を維持した。合意条件によると、ルーセント株主は1株当たりアルカテル株0.1952株を受け取る。すなわちアルカテル株1株とルーセント株5株の交換にほぼ等しい。アルカテル株主が合併新会社の株式の60%を保有することになる。 アルカテルのチュルクCEOは10年以上にわたり同社を率いており、ワイン向けブドウ園や雑誌出版部門などを抱えるかじ取りの難しい複合企業から通信機器専業への転換を指揮した。同氏は、通信業界ではCEO在任期間が最も長い1人で、合併新会社では非常勤会長に就任する。ルーセントのパトリシア・ルーソーCEOは合併新会社のCEOを務める。新会社の本拠はパリに置く。 アルカテル株主は、3年間、合併新会社の最高経営責任者(CEO)や会長を交代させるためには取締役の3分の2の賛成を必要とするよう、規則を改定することも承認した。これで、業績不振や合併作業の不手際があっても、チュルク氏やルーソー氏を解任することは極めて難しくなった。この規則改定については、プロクサンベストやフランスの株主支援団体が批判していた。 両社経営陣は、合併新会社の年間経費を3年以内に14億ユーロ(18億ドル)節減し、そのうち70%は最初の2年で達成するとしている。また、両社の従業員合計8万8000人の10%以上に相当する9000人を削減する計画。
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