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更新:10月29日 18:11ビジネス:最新ニュース

ソフトバンク、営業最高益も金融不安で最大750億円の損失リスク 4―9月決算

 ソフトバンクが29日発表した2008年4−9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比7%増の1800億円と過去最高を更新した。携帯電話の契約数が順調に拡大したほか、1人当たりの月間支払い総額(ARPU)も改善した。2009年3月期通期は連結営業利益が前期比5%増の4200億円になる見通し。一方で金融不安にからみ最大750億円の特別損失を計上する可能性があることも明らかにした。

 特別損失の懸念があるのは、750億円分の債務担保証券(CDO)。160銘柄中、アイスランドの銀行やリーマン・ブラザーズ証券など6銘柄が債務不履行(デフォルト)となっており、さらにデフォルトが発生すると特別損失を計上することになるという。CDOはもともと、旧ボーダフォンジャパンの公募社債の償還資金としてプールしたもの。孫社長は「当時は邦銀より格付けが高く安全とされていた」と投機目的を否定した。

 孫社長の決算説明会での主な一問一答は以下のとおり。

――12月以降、2年の割賦支払いが終わるユーザーがたくさん出てくる。つなぎとめのキャンペーンなど対策を考えているのか。

 割賦販売を開始してまもなく2年だが、その前からテスト的に始めていた割賦制度は支払い期間がすでに過ぎている。それを見ていると、支払いが終わったからといって急に解約につながるという状況にはなっていない。

 家族や友達と一緒に入っている場合は、自分だけ抜けるというのはあまり考えられない。これまで割賦の支払いのうち月々2000円ぐらいを特別値引きしており、それが不要になる分が収益に貢献してくれるようになる。

――設備投資額が減少しているが、今後の計画は。

 携帯事業の買収当初は、基地局が2万ぐらいしかなかった。それをすぐ4万5000まで増やすと言った。現在は5万5000まで増えている。基地局の設備投資で費用がかかるのはほとんどが土木工事の部分だが、人口カバー率は99%までいっている。今後のネットワーク増強は、カードを差し込むとかするぐらいで済むので金額は大きくない。

 いずれ「3.9世代」や「4世代」の時代が来るが、基地局を設置する鉄塔はすでにあるので無茶な設備投資が降ってわくということはない。

――株価が大幅に下落しているが、2兆5000億円の借り入れが嫌気されているのでは。

 今まで出していなかった業績予想を、今回は1年半後まで出した。2年後、3年後は出してないが、収益が大幅に悪化する要因が発生するとは今のところ考えにくい。

 固定通信は先行投資してきて黒字化した。「ヤフー!BB」も黒字化している。携帯電話もコスト効率がよくなっており、来期には年間2500億円のフリーキャッシュフローを稼げるようになる。2兆5000億円の借り入れがあっても、10年経たずしてゼロにできると思う。

 来期は今期より営業利益が800億円増えるという予想を出している。内部のアクションプランでは、携帯電話事業で1000億円の増加、ヤフー!BBやテレコム、ヤフーで200億円増、合わせて1200億円伸ばすという数字を掲げている。

――7月に発売したiPhoneのその後の販売台数やARPUはどうか。

 iPhoneのARPUは平均に比べてよい。倍近くにもなる。iPhoneがもうからないという人がいるがそれは勘違いで、立派に収益にプラスになるありがたい機種だと思う。台数は公表していないが、予定通り推移している。私も毎日使っている。慣れると便利で愛着がわく。噛めば噛むほど味が出る。累積契約数は増えていく。

――世界的にはオープンOSを搭載した端末が出てきている。

 オープンOSの世界的な標準端末が今後は増えていくのではないかと思う。私たちにとってはフォローの風になると考えている。オープンOSでアプリケーションやコンテンツを増やしていくというのは、ソフトバンクが創業以来取り組んでいることで期待している。明日、新しい端末やiPhoneについての新しい取り組みを発表するので期待してほしい。

――クラウド・コンピューティングがトレンドだが、どのように取り組んでいるのか。

 グループを挙げて積極的にやっている。中国のアリババが2000万企業ユーザーに対してビジネスソフトをネットワーク経由で提供している。データセンターもソフトバンクIDCは国内最大規模だ。

――携帯電話のデータ通信や定額制の利用があまり進んでいないような気がするが。

 累積契約のうち3Gではデータ定額制加入者が50%だが、2Gはほとんどない。今は2Gから3Gに置き換わっていく段階で、契約者数全体のうち3Gが八十数%まできた。新規契約者のうち70%はデータ定額に加入しており、定額制加入者の比率は増えていく。

 何のためにデータ定額に入るかというと、メールぐらいなら料金は安くて済むが、iPhoneのようにいろいろな情報が見られるようになると、九十数%のユーザーがデータ定額の上限まで使う。今後もiPhoneのような端末が増えてくるので、データ定額契約者は増えるだろう。データのARPUは1年前は1400円台だったが今は1700円台になっている。

[2008年10月29日/IT PLUS]

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