更新:2月13日 18:00ビジネス:最新ニュース
楽天、巣ごもり消費で営業最高益 前期、TBS株下落で最終赤字
楽天が13日発表した2008年12月期の連結決算は営業利益が471億円となり過去最高を更新した。仮想商店街「楽天市場」の利用が順調に拡大。同事業の営業利益が前の期に比べ33%増の260億円となったことが寄与した。決算説明会で三木谷浩史社長は「ネット通販は安さが評価されており、不況には強い」と09年12月期の成長にも自信を示した。 一方で株式市場の低迷により保有するTBS株などの評価損671億円を計上。最終損益は549億円の赤字(前の期は368億円の黒字)となった。最終赤字に転落したことについて三木谷社長は「申し訳ないが、株式市場の変動による不可抗力もある」と話した。TBSが認定持ち株会社に移行する際に、株式の買い取り請求権を行使するかについては「評価損の計上が態度に影響することはない」と述べるにとどめた。 2008年10−12月期の楽天市場事業は売上高が190億円と前年同期に比べ27%増えた。消費者の節約志向で割れたせんべいや足が折れたカニといった割安の「訳あり商品」や、菓子材料やゲームなど「巣ごもり消費」の商品が好調だった。10−12月に楽天市場で1回以上商品を購入した人数は21%増の703万人となるなど「成長が加速している」(三木谷社長)という。 一部で報道された、傘下のフュージョン・コミュニケーションズとウィルコムの提携については「まだ正式合意しておらず詳細は言えない」(島田亨取締役)としたうえで、「フュージョンのIP電話網とPHSをつなげて低価格のモバイル電話にしたい」(同)と述べた。 決算説明会での三木谷社長との主な一問一答は以下の通り。 ――楽天市場が好調だが、景況感をどうみる。 景気の影響は事業ごとに違う。楽天市場を見ていて悪いという感じはない。たいがいのものはネットのほうが安く買える。消費者はそこに敏感に反応していて不況には強いだろう。ただ楽天トラベルのビジネス宿泊需要には影響が出ている。楽天証券も株式市場の低迷で厳しい。 ――楽天トラベルでのビジネス利用の落ち込みはどのようにてこ入れするか。 地方拠点の人員を増強し近場の温泉などをカバーする。2009年もトラベル事業は大幅に伸ばす計画だ。ただ、下半期は景況など正直分からないところもある。 ――前期は営業最高益だが、最終赤字も最大だ。 赤字は正直言って、申し訳ないなあと思う。株式の評価損は市場の状況によるもの。前の期のように保有していたシートリップの売却益を計上できることもある。不可抗力の面が大きい。 ――09年はどんなサービスを強化するのか。 プラチナ会員向けの優遇など、よりパーソナライズされたサービスを提供する。2000万件を超える商品のレビューや感想のデータがあり、これらを活用して取引拡大につなげたい。アジア圏への販売も強化し、年末には1日1億円の取扱高にしたい。今は数百万円だが、伸びる手ごたえはある。 [2009年2月13日/IT PLUS] ● 記事一覧
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